――あいつは鈍感だ。
などと口にする人が――
たまに、いますが――
不用意ですね。
……
……
――相手が鈍感かどうか。
というのは――
いくら気にしても意味はありません。
たしかに――
鈍感な人は、鈍感に物をいい、鈍感に振る舞うものです。
が――
敏感な人であっても――
周囲の状況や過去の経緯をみて――
あえて鈍感に物をいったり、鈍感に振る舞ったりすることはあります。
よって――
相手が鈍感かどうかをいくら気にしても――
得られる情報は乏しいのです。
……
……
もし――
どうしても相手のことを気にしたいのであれば、
――敏感かどうか。
に着眼するとよいでしょう。
敏感な人は、敏感に物をいい、敏感に振る舞います。
が――
鈍感な人が、あえて敏感に物をいったり、敏感に振る舞ったりすることは――
ほぼありません。
人は、鈍感のふりはできても、敏感のふりはできないのです。