マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

ネット時代の学習

 何でも簡単に検索できるネット時代では――
 学習とは、

 ――情報の取捨選択の仕方を学ぶこと

 に尽きるといえます。

 重要な情報だけを的確に取り出して、無用な情報は的確に捨て去れる――
 そんな能力の獲得が、

 ――学習

 です。

 何でも簡単に検索できるネット時代では――
 重要な情報の取り出しは、わりと簡単なのですね。

 が――
 無用な情報の捨て去りは、そんなに簡単ではありません。

 無用な情報を、

 ――無用!

 と自信をもって見切るには――
 それなりの思考力――その情報の文脈を正確に理解し、解釈する能力――が必要なのです。

 学習が得意でない人は、重要な情報を取り出せはしても、無用な情報を捨て去ることができません。

 喩えるなら――

 希少な貴金属を、広大な倉庫の中で、膨大なガラクタに紛れ込ませて放置する――
 といったことを、ついやりがちです。

 他方――

 学習が得意な人は、無用な情報を確実に「無用!」と見切ることができます。

 希少な貴金属を、小さな戸棚の中に、整理整頓された状態で丹念に収納する――
 といったことを、ごくふつうにやります。