スローガンというのは、たいてい実態から遠く離れた内容であることが多いように思います。
――人類、皆、平等
などは良い例でして――
現実には、「皆、平等」とは、ちょっと言い難い実態があるものですから――
逆に、スローガンとして重みをもったり、輝きをおびたりするのだと思います。
アメリカのオバマ次期大統領のスローガンは、
―― Yes, we can!
だそうですが――(笑
まあ、スローガンというよりは、掛け声のようですが――(笑
あれが、アメリカ国内において、多少なりとも重みをもったり、輝きをおびたりしているように感じられる、ということは――
実際には、
―― Usually, we cannot...
なのでしょうね。
訳すと、
―― Yes, we can!(そうだ、できる!)
―― Usually, we cannot...(たいていは、ムリ……)
となりましょうか(笑
誤解のないように言い添えますが――
僕は、別にオバマさんを揶揄したいのではなく――
あれだけ「そうだ、できる!」を連呼しているということは――
実際には、相当に強く「たいていは、ムリ……」を認識しているのではないか、と思うのです。
それは、オバマさんの閣僚人事からも感じます。
現状認識が、「たいていは、ムリ……」だからこそ――
あのような人事をするのでしょう――半年前の政敵を迎え入れたり、敵対していた政権の閣僚を留任させたり――
僕はアメリカの有権者ではありませんが――
今後のオバマ政権の運用には、ちょっと興味があります。