マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

「景気対策」は必要か

 お昼すぎにファミリーレストランに入りました。

 以前なら、休日のランチ・タイムは家族連れでごった返すようなお店でしたが――
 今日はガラガラでした。

 不景気の影響でしょう。

 ファミリーレストランでの食事を取り止めても、せいぜい数千円ほどが浮くだけですが――
 これだけ頻繁に不景気のニュースが流されれば――
 その数千円が惜しくなる気持ちは、よくわかります。

 景気というのは、要は、人々の心理ですから――
 経済に少しでも関わる人たちの気持ちが後ろ向きになれば、もう、それだけで景気は悪くなるわけです。

 よく「景気対策」などといわれますよね。

 でも、この言葉――
 本当に必要なのですかね。

 僕は、あまり使わないほうがいいと思っております――
 とくに、実際に経済政策などに携わっている人たちは――

景気対策」というのは、つまりは心理対策ですよ。
 人々の気持ちに、何らかの働きかけをすることです。

 人々の気持ちに働きかけようと思ったら――
 当人たちには気付かれないようにしなければなりません。

 それなのに「景気対策」などと連呼をしていたら――
 経済効果などは出るわけがないと思うのです――だって、「当人たち」に気付かれますから――

 TVのニュースで「景気対策」云々の言葉を見聞きしていたら――
 多くの家族が週末の外食を控えるのは自然なことでしょう。

景気対策」の中身は、この際、まったく関係ありません。
「景気」が「対策されている」という情報それ自体が、人々の気持ちを後ろ向きにさせるのです。