とある仕事の関係で――
試験問題を作ったのです。
試験問題を作るのは面白いですね。
少なくとも、たまに作るだけなら、とても面白い――
よく、
――学生は「試験がイヤだ」というけれど、教師だって「試験はイヤだ」なのだ。
なんていっている教師がいますが――
それは、たぶん、あまりにも頻繁に試験問題を作っているからイヤなだけで――
たまに作るだけなら、嬉々としてやることでしょう。
試験問題を作ることの面白さは、ボールを投げる面白さです。
野球でいえば、ピッチャーの面白さ――
アメリカン・フットボールでいえば、クォータ・バックの面白さ――
いや――
それ以上でしょう。
ピッチャーが監督を兼ねていたり、クォータ・バックがコーチを兼ねていたりする感じです。
いや――
もっと、それ以上かもしれません。
ピッチャーが野球の守備陣形をデザインしなおせたり、クォータ・バックが競技規則を書き換えられたりする感じ――
もっとも――
ホントにデザインしなおしたり、書き換えたりすると、周囲を困らせるのですがね。
「周囲」というのは、試験の受験生のことですよ。