今年の3月8日に失踪したマレーシア航空機が――
今も見つかっていないそうです。
マレーシア航空機は、マレーシアのクアラルンプールを発ち、中国の北京に向かっていたところ、急に消息を絶ち――
以来、機体も残骸もみつかっていません。
失踪し、かれこれ2ヶ月が経とうとしています。
航空機のような大きな物体が行方不明になってしまうとは……。
地球の表面は、まだ十分に広大であり――
人類の技術は、まだ十分に発達の余地があるといえます。
失踪した直後は日本国内でも盛んに報道されていましたが――
今は、それほどではありません。
中には、
――もう、とっくに見つかっていると思っていた。
と述懐する人もいて――
関心は、それほど高くありません。
が――
僕は、何となく今も気になっています。
具体的に何が気になっているのかといえば、
(いつか機体はみつかるのだろうか)
ということです。
(それとも、このまま永遠に行方不明のままなのか)
と――
どちらもありそうな気がしてなりません。
もしみつかるならば――
どのようにみつかるのか――
人知を尽くした捜索の果てに劇的にみつかるのか――
それとも、ひょんなことから偶発的にみつかるのか――
……
……
もちろん――
なぜ失踪したのか――それも気になります。
航空機を飛ばしていたのは人間ですから――
その失踪には必ず理由を求めることができるでしょう。
が――
その理由を求める前に――
機体がみつからないことには話になりません。
ただ想像や空想を張り巡らすだけで終わってしまう――
まずは、
――みつかるのか、みつからないのか。
それをこそ気にするのがよいと思っています。