憶測でものをいうのは――
けっこう楽しいのですが――
どうしても無責任になってしまうので――
あまり良いことではないと思っています。
何かいうときは――
いうことに責任をもたないといけないと思うのです。
唯一、責任をもたなくていいのは、フィクションですね。
――虚構
と割り切っていうときです。
ただ――
その「虚構」も意外に難しくて――
というのは――
虚構の中には多少なりとも現実が混じり込むからです。
その混じり込んだ「現実」が、想定外のメッセージを放ってしまって――
その結果、何らかの責任を問われるということが、少なからずあります。
憶測というのは、
――「現実」の“姿”を借りた「虚構」
です。
あるいは、
――現実味を帯びた虚構
とでもいいましょうか――
その虚構の外側を包み込んでいる“殻”の現実が――
想定外のメッセージを放ってしまいがちなのです。