マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

勝負の前の挑発は

 勝負の前の挑発は――
 リスクの高すぎる賭けだと思うのです。

 その挑発で相手が怒りだせばよいのですが――
 冷静に、

 ――ふふ。

 などと受け流されてしまうと――
 途端に困ってしまいます。

 相手の「ふふ」に逆に挑発されて怒りだすのは論外で――

 自分も同じように「ふふ」と返すことで冷静さを保つのなら、まだ良いのですが――
 それでは単なる、

 ――二番煎じ

 に終わり、何とも迫力不足です。

 勝負の前の挑発は、相手を怒らせることができれば、もくろみ通りに優位に立てるかもしれませんが――
 逆に、相手を怒らせることができなければ、ただちに自分が窮地へと陥ります。

 ――リスクが高すぎる。

 とは、そうした意味です。