マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

「あの人は感情的だ」と思われないために

 人は誰しも、

 ――感情的にならずに生きていたい。

 と願うもの――
 と、僕は考えています。

 少なくとも――
 誰かから、

 ――あの人は感情的だ。

 と思われて――
 気分が良くなるような人は、たぶん、いないでしょう。

 が――
 感情的にならずに生きているということは――
 そう簡単ではありません。

 人は本来、感情的な存在なのです。

 もし、自分を感情的な存在でないと思っている人がいたとすれば――
 その人は、たぶん自分の感情を自分でコントロールできると信じているのでしょう。

 あいにく――
 自分の感情は、自分でも、なかなかコントロールできません。

 そもそも、何かをコントロールするには――
 コントロールする対象を意識し、把握することが必要ですよね。

 が――
 自分の感情を意識し、把握すること自体が、なかなかに難しいのです。

 なので――

 感情的にならずに生きていようと思ったら――

 まずは、自分の感情をコントロールしようとするのではなく――
 自分の感情を意識し、把握しようとすることから始めるとよいでしょう。

 ――今、アタシは腹を立ててしまった。

 とか、

 ――さっきオレは恥ずかしいと思った。

 とか――

 そうやって自分の感情を意識し、把握した上で――
 それを、とくに隠さない――

 ――私の感情をわかりたかったら、どうぞどうぞ、わかっちゃって下さい。

 と開き直る――

 そうやって――
 日々の生活のなかで、絶えず自分の感情を相対化し続けることができたなら――
 とりあえず「あの人は感情的だ」と思われずに済む……かもしれない――

 そう考えています。