――感情のコントロールが大切だ。
というときに――
たいていは、負の感情――怒りや悲しみ――が意識されています。
が――
僕は――
喜びや楽しみなどの正の感情も十分に意識するのがよい、と――
思っています。
怒りを抑えて周囲の人々との争いごとを防ぎ――
悲しみを堪えて前向きに生きるだけではなくて――
喜びを焚きつけて貪欲に幸せを追い求め――
楽しみを噛みしめて安寧な暮らしを守っていく――
そういう二面的な発想が必要だと思うのです。
感情をいかにコントロールしていくかという話は――
その負の側面をいかに隠蔽していくかという話だけではなくて――
その正の側面をいかに活用していくかという話でもあるはずです。
……
……
負の感情のコントロールの下手な人が非難されることは――
まったく稀ではありません。
が――
正の感情のコントロールの上手な人が称讃されることは――
きわめて稀です。