マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

どの国で在野精神が旺盛なのかを

 ――在野(ざいや)

 に対し、

 ――在朝(ざいちょう)

 といいます。

 古くは――
 朝廷に仕えていることを「在朝」、そうでないことを「在野」といいました。

「朝廷」とは、天皇や皇帝などの専制君主が統治する中央政府のことです。

 転じて――
 公職に就いていることを「在朝」、そうでないことを「在野」というようにもなりました。

 ざっくりいってしまうと――
 中央省庁や地方自治体などに勤務していることを「在朝」、民間企業を経営していたり民間企業に勤務していたりすることを「在野」といってよいでしょう。

 いま――
 在朝であることが重視されている様子を、

 ――在朝精神が旺盛

 と表現し――
 在野であることが重視されている様子を、

 ――在野精神が旺盛

 と表現しましょう。

 僕は、この世のあらゆる国は、少なくとも2種類に分けられると考えています。
 在朝精神が旺盛な国と在野精神が旺盛な国との2種類です。

 在朝精神が旺盛な国と在野精神が旺盛な国とでは――
 外交関係を樹立・維持していく際に、特段の留意を要するといえます。

 国の外交機関は、その国が在朝精神と在野精神とのどちらが旺盛かによって――
 国内での立場や役割が微妙に異なってくるからです。

 必然的に――
 その国の民への責任の負い方も、異なってきます。

 僕は――
 日本は、どちらかというと在朝精神が旺盛な国であろうと思っています。

 よって――
 僕ら日本人は、どの国で在野精神が旺盛なのかを――
 つねに慎重に見極めていくのがよいと思っています。