世の中には、即答をしなければ、
――なんだ、この人は!
と、すっかり呆れられてしまう質問というのがあります。
典型例は、
――あなた、自分の顔を美形だと思いますか。
という質問です。
この質問に即答をせず――
すっかり黙り込んでしまったり、
――う~む。
と考え込んだりしてしまった瞬間に――
あなたは、それまでに得ていたかもしれない信頼とか敬意とかいったものを、あっさりと失ってしまう可能性があります。
――この人、もしかしたら自分は美形かもしれないと、本気で思ってるらしい。
と思われてしまって――
……
……
もし、「自分の顔を美形だと思いますか」と訊かれたら、
――思いません!
と即答をするのが無難です。
そして、できることなら、
――毎日みている顔なので、造りの粗さが目についてしまって、どうしようもないですね。
くらい、言い足しておくとよいでしょう。
通常、質問に即答をするのは危険なことなのですが――
なかには、
――即答をしないと危険な質問
というものもあるので――
注意が必要です。
……
……
もっとも、
――そのような質問をする人は、かなりの野暮である。
という認識も――
大切でしょうけどね(笑