他人の才能に嫉妬している人をみるのは――
あまり気分のよいことではありませんが――
でも――
ときどき――
思うことがあります。
(そうやって嫉妬できるってことも、案外すごい才能じゃないか)
と――
……
……
嫉妬するには――
その妬みの対象と同質ないし同系の才能を少なからず備えていることが必要なはずです。
さもないと――
その才能を、
――天からの授かり物
と明確に認識ができ――
かつ、それを心の底から、
――羨ましい
と思える――
ということは、ありそうにもないと感じます。
自分に同質ないし同系の「授かり物」が多少なりともなければ――
それを、たしかに「授かり物」と実感することはできないし――
そもそも、本気で「羨ましい」とも思えないと思うのですよね。
できるのは――
「授かり物」と実感できるふり――
「羨ましい」と思うふり――
それだけでしょう。