世の中のお父さん、お母さん、あるいは、お祖父(じい)さん、お祖母(ばあ)さんの多くは――
子どもから、
――赤ちゃんの授かり方
をきかれると、困(こま)ってしまう――
と、3月14日に、のべました。
なぜ困ってしまうのか――
……
……
理由は2つあります。
一つは、はずかしいからです。
自分たちが新しい命を宿すために行ったことを思いうかべるのが、はずかしい――
それを思いうかべて、だれかに話すことも、はずかしい――
その「だれか」が、自分の子や孫であれば、なおのこと、はずかしい――
だから――
子どもから、
――赤ちゃんの授かり方
をきかれると、困ってしまいます。
もう一つ、理由があります。
それは――
新たな命を宿すための行い――性交(せいこう)――が、しばしば法律(ほうりつ)に反する行いと結びつくからなのです。
――あの人と性交をしたい。
という無意識(むいしき)の思いは、
――あの食べ物を口に入れたい。
や、
――つかれたから眠りたい。
といった思いと同じように、体の反応である――
と、きのう、のべました。
しかも、
――あの食べ物を口に入れたい。
や、
――つかれたから眠りたい。
より、はるかに強い反応なのです。
そのような反応であるので――
人は、
――あの人と性交をしたい。
と思うと、しばしば発言や行動をまちがえます。
その結果――
法律に反することを始めやすくなってしまう――
そのことを――
お父さん、お母さん、お祖父さん、お祖母さんは、よくわかっているので、
――あぶないことに関わらせたくない。
との思いから、
――「性交」の話は、あえて子どもにするべきではない。
と考えるのですね。
性交のことは、学校で教えないことになっている、と――
3月14日に、のべましたが――
その理由も――
今のべた2つめの理由であろう、と――
ぼくは考えています。
つまり、
――性交は、あぶないことだから――
という理由です。