今日は簡単なことを、よく間違えた。
例えば、新幹線の車両番号を座席番号と間違え、乗車後に、座席を求めて列車の端から端まで縦断するハメになり――
あるいは、ホテルの予約の確認メールをセットし忘れ、前日になっても確認メールが届かずに、でも、そうとは気付かず、実際に予約が入っているかどうかを確かめるハメになり――
こういった具合である。
色々と余計なことを考えていた。
どうでもいいことを、である。
あまりにも、どうでもよいことなので――
ここにはもちろん、他のどこにも書きたくはないことである。
そういったことに足をとられて――
余計な手間にかかずらう――
生きていくということと、そういった迂遠の雑事とは――
切っても切れない関係にあるのだろうか。
人生の幕を閉じるそのときには――
こういった煩わしさをも、懐かしく、かつ愛おしく思うものなのだろうか。
それとも――
こういった煩わしさには、死の直前まで、頭を悩ませ続けるのだろうか。
考えたくはない疑問である。