マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

中身がないのに、なぜか盛り上がる議論

 中身がないのに、なぜか盛り上がる議論というのがあって――

(なんで、こんなに盛り上がってんだ?)
 と――
 首をかしげたくなることが時々あるのですが――

 それは――
 たぶん議論には中身以上に容器が大切だからでしょう。

 議論の容器というのは――
 とりもなおさず、議論の様式・図式のことです。

 誰が論陣を張っていて――
 誰が、それを突き崩そうとしているのか――

 そうした文脈や状況が整っているほどに――
 議論というものは盛り上がるのです。

 逆に――
 そうした文脈や状況が明らかでないときは――
 どんなに中身の濃い議論がなされていても、まったく盛り上がらない――

 少し露骨な言い方をしてみれば――
 多少の軋轢や衝突がないと、議論は決して盛り上がらないのです。