とっさに雑談の話題を探すというのは――
難しいものです。
例えば――
会社の中で、用があって、廊下を歩いているときに――
たまたま同じ廊下のすぐ近くを同じ方向に歩いている同僚や上司や部下がいて――
しかも、その廊下が、かなり長かったりすると――
急いで雑談の話題を探さないといけませんね。
これが、難しい――
なかなかスムーズには見つからないものです。
そういうときは――
何か話題が見つかる前に、さっさと何かを口走ってしまう――どんなことでもいいから――
仮に――
あまりにも変なことを口走ってしまったとしても――
何か言い間違えたことにして、誤魔化して――
すぐに何か別の言葉を紡ぎ出す――
そうこうしているうちに――
なんとなく雑談が始まって――
気づくと意外に盛り上がっていったりしてしまう――
先方も同じように雑談の話題を探していたときなどは、とくにそうですね。
一番よくないのは――
何も口走れずに黙ってしまうこと――
変なことを口走って気まずくなるよりも――
たぶん数倍の酷さで気まずくなってしまいます。