ある人が、
――私、こんな素晴らしいものを持っています。
と自慢したときに――
それをみて、
(ああ、いいな~。それ、僕も欲しいな~)
と思うのは――
なんか癪に障りますよね。
そればかりか――
どことなく節操がない――
そんな自分が、貧相に感じられる――
だから――
僕は――
その人のいう「こんな素晴らしいもの」が自分のものであると夢想することにしています。
(もし、それが自分のものだったら、どんなだろう? どんなふうに思うだろう? どんなふうに満足だろう?)
と――
そして――
次の考えるのです。
(それでも満たされないことって、なんだろう? それが自分のものだったとしても、満たされないことって、なんだろう?)
と――
……
……
――根性が曲がっている!
といわれれば――
それまでですが――(苦笑
まあ、しょうがないですね。
誰かに「私、こんな素晴らしいものを持ってるよ!」と自慢されながら、それでも平常心を保つには――
菩薩の心をもつか、根性をひん曲げるかしないと駄目だと――
僕は思っています。
僕に菩薩の心はないので――
根性をひん曲げるしかないのです。
……
……
ところで――
根性をひん曲げればひん曲げるほどに菩薩の心に近づくような気がするのは――
僕の錯覚でしょうか(苦笑
……
……
きっと――
菩薩様に怒られますね(笑