――“心の色気”は“体の色気”の追想だ。
と――
きのうの『道草日記』で述べました。
よって――
心の色気を少しでも確実に感じとるには――
体の色気にまつわる記憶をできるだけ豊かに蓄えておくのがよい――
ということになります。
では――
体の色気にまつわる記憶を豊かに蓄えるには――
どうしたらよいのか――
……
……
簡単です。
実際に体の色気をたくさん感受していく――
それしかありません。
強いていえば――
体の色気にまつわる記憶を言葉の記憶と絡めて蓄えておけば――
いっそう効果的でしょう。
一番よいのは――
さまざまな異性と直に触れ合うなかで、生き生きとした体の色気を一つひとつ感受していき――
そうした体験を日記などに書き留めたり、誰かとの会話に持ち出したりすることですが――
そういうことは――
ふつうに日常生活を送っていたのでは、なかなかに難しい――
たぶん――
映画やTVドラマなどの視聴経験、あるいは、絵画やマンガ、コンピュータ・グラフィックスなどをみることで代替していくのが現実的でしょう。
ひょっとすると――
挿絵のない官能小説ではなく――
挿絵のある官能小説をたくさん読んでも――
案外、豊かに蓄えられるかもしれませんね(笑