――身体の構造
について考えたのは――
――精神生活
の対義語となりうる、
――身体生存
について考えるためであった。
――精神生活
とは、
――人が生存をし、活動をする過程のうち、精神に関わる部分
であり、
――身体生存
とは、
――生き物が生存をし、活動をする過程のうち、精神に関わらぬ部分
であった。
――身体の構造
が、
――地表面の水袋(すいたい)
であると見做せることから――
身体は、
――散逸構造
と見做せる。
――散逸構造
とは、
――自然界において、エネルギー(energy)が散逸を続けることで、物質が一定の運動や変化を続け、その運動や変更を続ける物質によって、少なくとも見かけ上の顕現をする構造
である。
が――
身体は、
――かなり特殊な散逸構造
であった。
――精神機能
と、
――生殖機能
とを併せ持った、
――散逸構造
である。
――精神機能
とは、
――“自由意志”らしきものを秘めていること
であり、
――生殖機能
とは、
――“世代交代”を繰り返し齎(もたら)していること
である。
……
……
では――
身体が、
――“精神機能”と“生殖機能”とを併せ持った“散逸構造”
である――
ということは――
いったい何を示すのか。
……
……
『随に――』