夫婦関係に一般性はなじまない――
ということを――
きのうの『道草日記』では――
主に夫婦間の心理的距離を基準にとって述べましたが――
もっと具体的な基準もあります。
……
……
――どのような家族における夫婦なのか。
という基準です。
核家族なのか、3世代同居家族なのか、2世帯同居家族なのか――
……
……
さらにいえば――
同じ3世代同居家族や同じ2世帯同居家族であっても――
例えば――
両親・息子・嫁から成る家族なのか、両親・娘・婿から成る家族なのかで――
様相は大いに異なります。
極端な話――
妻が嫁か、夫が婿かで――
まったく別種の夫婦といっても過言ではない――
ということです。
にもかかわらず――
……
……
世間では――
なぜか夫婦関係を一律に論じようとする向きが――
少なからず、ありますね。
そのような論考で想定されているのは――
多くの場合、どうやら核家族の夫婦だけのようです。
おそらくは――
論考なのでしょう。
たしかに――
都市部で核家族が多いのは事実でしょうが――
いったん都市部を離れてしまえば、そこまで多くないのも、また事実です。
現代日本社会においても――
都市部を離れれば、3世代同居家族や2世帯同居家族の話は――
ちらほらと耳にします。
論考の対象を核家族の夫婦だけに限っていたのでは――
本質を見落とす恐れがあります。
そもそも――
夫婦関係を一般論で扱うことに無理があるのです。
では――
どうするか――
……
……
夫婦関係を一般論としては扱わないようにする――
これしかありません。
つまり――
夫婦関係以外の何か他の関係を一般論として扱いつつ――
夫婦関係を論じていくのですね。
……
……
つづきは、あす――