マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

心の色気はパズル

 パズルを解いていて――
 不思議に思うことがあります。

(人は、なぜ条件が厳しいと、躍起になって頑張ろうとするのか)
 と――

 ……

 ……

 例えば、ジグソーパズルでは――
 一つひとつのピースが小さく、かつピース全部の数が多ければ多いほどに、俄然やる気は出ますよね――少なくとも、ジグソーパズルが好きな人ならば――

 ……

 ……

 昨日や一昨日の『道草日記』で触れた“心の色気”についても、
(同じなのかな)
 と――
 思っています。

 心の色気を伝えたり、感じたりするほうが――
 体の色気を伝えたり、感じたりするよりも――
 ずっと条件は厳しいでしょう。

 ……

 ……

 挿絵のない官能小説を思い浮かべることです。

 それを何とか売れるように書くのが、どれほど工夫を要することか――(笑

 あるいは――
 それをわざわざ選んで読むことが、どれほど、まどろっこしいことか――(笑

 ……

 ……

 このご時世――

 挿絵のない官能小説を――
 わざわざ書く人も、わざわざ読む人も――

 たぶん――
 心の色気の醸成や感受に長けた人たちですが――

 それとは別に、

 ――条件の厳しいパズルに躍起になる人たち

 でもあるように思います。