マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

歓迎されにくいスローガンであっても

 ――がんばろう! 宮城!

 とかといわれると――
 宮城県民としては、
(もういいよ~)
 と思ってしまいます。

 主に2つの理由からです。

 1つは、
(そのフレーズ、聞き飽きたよ~)
 というもの――

 たしかに、震災のあとで「がんばろう!」は正論ですが――
 正論というのは、繰り返されれば繰り返されるほどに、陳腐になります。

 もう1つは、
(そんなの、余計なお世話だよ~)
 というもの――

 がんばるかどうかを最終的に決めるのは自分自身であって――
 周囲の誰かによって決められてよいことではありません。

 そうであっても、スローガンとしての「がんばろう! 宮城!」は、よく好まれています。

 宮城県民としては、正直、
(うざったいな~)
 とは思っても、そんなに強固な拒絶反応は示しません。

 なぜか。

 少なくとも、

 ――外部から無視はされていない。

 と思えるからです。

 ――宮城の外の人たちに忘れられているわけではなさそうだ。

 と感じられるからです。

 ですから――
「がんばろう! 宮城!」は歓迎されにくいスローガンではあっても、ないよりはマシなのですね。

 ただし――
「がんばろう! 宮城!」が、同じ宮城県民の口から発せられている場合は別です。

「ないほうがマシ」かもしれません。