きのうの『道草日記』で、
――創造性とは、考え、感じ、調べることだ。
と述べましたが――
――え? 調べることがなんで創造性?
と思われた方も多かったと思います。
たしかに――
これは誤解を招きやすい表現で――
より厳密には、
――調べ、感じ、考え、組み合わせる。
と表現すべきであったと考えております。
僕が考える「創造性」とは、何もないところから何かを生み出すことではなく――
すでに生み出されているものを集め、調べ、感じ、考え、組み合わせることだと思っています。
例えば――
パーソナル・コンピュータと携帯電話機とを組み合わせようという発想(スマートフォンの発想)は、当初は、大変に創造的であったわけですが――
それは、パーソナル・コンピュータとは何か、携帯電話機とは何かを調べ、感じ、考えたからこそ、生まれた発想です。
何もないところから何かを生み出すことは――
狙ってできることではないと思っています。
パーソナル・コンピュータも携帯電話機もないところから、いきなりスマートフォンを生み出すことは、できません――
少なくとも、人間業ではありません。
人間業でないことは、「創造性」とは呼ばないほうがよいでしょう。
創造性は人の営みに関わることであり――
決して偶然の僥倖ではありませから――