――思い込み
というのは――
一般には、よくないことだとされていますが――
実際には、思い込みがあったからこそ救われた、ということも多々あって――
一概に「思い込み」をよくないことと決めつけることはできません。
だいたい――
あらゆることに懐疑的になっていたら――
人は、何も実行できなくなるでしょう。
ある段階以降は――
懐疑的になるのをほどほどにして――
強く、激しく思い込む――
限られた時間のうちに何事かを決断し、実行に移すには――
「思い込み」の支えが必要なのです。
が――
この「思い込み」の支えを多用するのは、よくありません。
それでは――
愚か者に成り下がってしまう――
――ここぞ!
というときにのみ、思い込む――
例えば、判断材料に乏しい中で、重大な決定を下さねばならないようなときに――
「ここぞ!」というときにのみ、というのが――
「思い込み」の理想形です。