マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

「思い込み」の理想形

 ――思い込み
 
 というのは――
 一般には、よくないことだとされていますが――
 
 実際には、思い込みがあったからこそ救われた、ということも多々あって――
 一概に「思い込み」をよくないことと決めつけることはできません。
 
 だいたい――
 あらゆることに懐疑的になっていたら――
 人は、何も実行できなくなるでしょう。
 
 ある段階以降は――
 懐疑的になるのをほどほどにして――
 強く、激しく思い込む――
 
 限られた時間のうちに何事かを決断し、実行に移すには――
「思い込み」の支えが必要なのです。
 
 が――
 この「思い込み」の支えを多用するのは、よくありません。
 
 それでは――
 愚か者に成り下がってしまう――
 
 ――ここぞ!
 
 というときにのみ、思い込む――
 例えば、判断材料に乏しい中で、重大な決定を下さねばならないようなときに――
 
「ここぞ!」というときにのみ、というのが――
「思い込み」の理想形です。