誰かを非難するときは――
正しい知識や理解をもとに、非難しなければなりませんね。
そうでなければ、説得力が生じない――
間違った知識や理解をもとに、いくら舌鋒鋭く非難を重ねても――
その非難の根幹に間違いがあることを見抜く人たちには、ただ聞き流されるだけです。
ですから――
誰かを非難するということは、とりもなおさず――
何かについて広く知識を拾い集め、深く理解を掘り下げることに他なりません。
が――
そうやって何かについて広く知識を拾い集め、深く理解を掘り下げることは――
並大抵のことではありません。
相応の努力や執念が要る――
ですから――
そういう努力や執念に自信がない人は――
誰かを非難するということについては、そんなに積極的に考えないほうがよいのでしょう。
少なくとも僕は、そういう努力や執念に自信がないので――
誰かを非難するということは、できる限り、しないようにしているのですが――
それでも、ときどき――
自分の知識不足や理解不足を棚に上げて――あるいは、自分の知識不足や理解不足に気づかずに――
誰かを非難することがあるものですから――
困ったものです。