マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

初めて聴いた唄声のはずなのに

 初めて聴いた唄声のはずなのに――

(どこかで聴いた)
 とか、
(懐かしい)
 とか――

 既視感ならぬ“既聴感”を覚えたことが――
 今までに一度だけあります。

 16~17歳の頃です。

 で――
 その同じ唄声を――
 先日、ネットで聴く機会がありまして――

 今度は、ごく当たり前ながら、
(懐かしい)
 と感じました。

 が――
 この“懐かしい”は、ふつうの“懐かしい”とは、ちょっと違っていて――
 ちょっと風変わりな“懐かしい”でした。

(この“懐かしい”という感覚が懐かしい)
 などと――
 ややこしいことを思いまして――(苦笑

 以上が――
 僕の“既聴感”体験です。

 残念ながら――
 既視感のほうは、未体験です。

 まあ、「既視感」は、視覚だけについていうのではなく、聴覚や触覚についても、いうのだそうですが――