マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

時間のクオリア

 ――“時間のクオリア(qualia)”は、様々なクオリアのなかで、最も基本的なクオリアではないか。

 と、きのうの『道草日記』で述べました。

 

 ……

 

 ……

 

 ――時間のクオリア

 とは何か――

 

 きのうの『道草日記』では――

 ひとまず、

 ――時が流れている感じ

 とか、

 ――「あぁ。今、時間が経っているなぁ」という漠然とした感覚

 とかと述べておきましたが――

 

 ――「時間のクオリア」とは何か。

 ということを真剣に考え始めると――

 この問いが、なかなかに興味深いことに気づきます。

 

 ほとんどのクオリアは、五感――視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚――と密に関わっています。

 

 2019年12月18日の『道草日記』で――

 僕は「感覚」を、

 ――心の外部から入ってくる刺激に起因する感覚

 と、

 ――心の内部で生じる刺激に起因する感覚

 とに分けました。

 

 五感で得られる感覚は「心の外部から入ってくる刺激に起因する感覚」のほうです。

 よって、

 ――ほとんどのクオリアは“心の外部から入ってくる刺激”に根差している。

 といえます。

 

 “時間のクオリア”は例外です。

 ――“時間のクオリア”は“心の内部で生じる刺激”に根差している。

 といえます。

 

 つまり、

 ――時間のクオリア

 とは、

 ――五感の全てが遮断された際に感じられる何か。

 です。

 

 きのうの『道草日記』で、

 ――“時間のクオリア”は、様々なクオリアのなかで、最も基本的なクオリアではないか。

 と、僕が述べたのは――

 この例外性に着目をした結果です。