――ネット検索をしていると、自分のことを実際以上に賢い人間だと錯覚をする。
という警句が――
アメリカの心理学者によって発せられているそうです。
その警句は、心理学の実験に基づき、発せられているそうですが――
その実験の要点を(又聞きで)説明すると――
被験者を2グループに分け――
一方はネット検索をしてもよいグループとし――
もう一方はネット検索をしてはいけないグループとする――
で――
両方のグループに、ネット検索をしただけでは答えられないはずの質問を投げかけ、答えてもらい――
その後、自分の知的能力を自己評価させたところ――
ネット検索を許されたグループは、許されなかったグループよりも、「自分は賢い」と評価する傾向にあったのだそうです。
ネット検索をしただけでは答えられない質問を投げかけられたわけですから――
当然、どちらのグループも、まったく答えられないか、的外れに答えているかのどちらかのはずですが――
そうした実態を、ネット検索を許されたグループは、許されなかったグループよりも、うまく自覚できなかったようである――
ということなのでしょう。
たしかに――
そういうことは、大いにありうるだろうと思います。
必要な情報や知識をネット検索で手に入れようとするときに――
その情報や知識が本当に正しいかどうかは、当人には、なかなかわからないことですよね。
何より自分自身を振り返って――
そう思います。
例えば――
どういうときにネット検索をやめているか、です。
もちろん――
必要な情報や知識が手に入ったと思ったときに、やめているわけですが――
思うに――
正しい情報や知識ではなくて、誤った情報や知識を手にし、それを「正しい」と誤解して受け入れ――
それでネット検索をやめていることも――
多々あるように思えるのですよね。
必要な情報や知識が、
――手に入りそうもない。
と諦観し、観念した上でネット検索をやめているということは――
まずないだろうと思います。
(気をつけよう)
と思います。