マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

本は丁寧に書いてほしい

 やっぱり、
(本は丁寧に書いてほしいな~)
 と思います。

 きょうも――
 数学の確率関係の書籍を読んでいて、
(もう少し、きちんと説明してくれよ……)
 と嘆息しました。

 何が説明されているのか、最終的には明確にわかったものですから――
 このままサラっと水に流せそうですが――

 それでも――
 たった数行を理解するのに、5時間も6時間もかかるというのは――
 ちょっと、いただけない――

 気力が萎えてしまいます。

 もちろん――
 読者の気力を萎えさせるのが目的なら、まあ、よいのですが――
 そういう書籍は、あくまで“ゲテモノ”の部類にとどめておくべきでしょう。

 だいたい――
 読者の気力を萎えさせておいて――
 何かよいことはありますかね。

 その読者は、今後、二度と類書を手に取らないかもしれない――
 あるいは、読書への関心を放擲してしまうかもしれない――

 そんなことになれば――
 あきらかに出版界の損失です。

 ――いったい何のための執筆か? 編集か?

 と訝られることでしょう。
 
 ……

 ……

 が――
 まあ――
 最大の要因は、昨今の出版界の状況にあるのだろうと思います。

 昨今では、出版のための執筆でも編集でも――
 一冊にかける時間が、なかなか十分にはとれないのだそうです。