卓越したジェネラリスト(generalist)は――
たいていはスペシャリスト(specialist)でもあると思うのですが――
一般には――
そうはみなされていないようですね。
一般には、
――「ジェネラリスト」は「スペシャリスト」の対義語である。
とみなされています。
「スペシャリスト」とは、
――特定の分野で、深い知識や優れた技術を持っている人
のことであり――
「ジェネラリスト」とは、
――あらゆる分野で、幅広い知識や確かな技術を持っている人
のことです。
今、「スペシャリスト」「ジェネラリスト」の語義を対比させましたが――
これら2語の意味は、決して対立的ではないのですね。
「あらゆる分野で、浅い知識や拙い技術しか持っていない人」が「ジェネラリスト」なのではなく――
「特定の分野で、断片的な知識や不確かな技術しか持っていない人」が「スペシャリスト」なのではありません。
卓越したスペシャリストは、自分の専門分野以外では、良きジェネラリストとして振る舞うことができ――
卓越したジェネラリストは、自分の専門分野を少なくとも1つは持っているスペシャリストでもある――
ということです。
「スペシャリスト」と「ジェネラリスト」とは両立が可能です。