マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

「好事魔多し」

 ――好事魔多し

 という言葉がありますね。

 うるさく書けば、

 ――好事、魔、多し

 です。

 意味は、

 ――好ましいことには邪魔が入りやすい。

 といった感じでしょうか。。

 が、
(ちょっと違うな~)
 と――
 僕は思っています。

 この「好ましいこと」というのは――
 あくまで人間にとって「好ましいこと」ですが――

 この世界では、人間にとって都合の良い事象だけが連続して起こるということなどは、ありえない――

 好ましいことと好ましくないこととは、通常、半々の確率で起こるのであり――
 もし、好ましいことが2~3回連続で起こったならば、そのあと必ず好ましくないことも2~3回連続で起こる――

 そんなふうに――
 この世界はできている、と――

 それが、「好事魔多し」の真意でしょう。

 つまり、

 ――好事、すべからく魔の多かるべし

 です。

 この場合の「すべからく○○べし」は、

 ――原理的に回避できないくらい必然的に○○である。

 くらいの意味です。