マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

疫病を考える上で大切な3つの区別

 疫病について考えるときは、

 

     個体 生態

  変化  ⑤   ⑥ 

  反応  ⑦   ⑧ 

 

 の4分割表を用いるのがよい、ということを――

 5日前の『道草日記』で述べました。

 

 この4分割表の横軸「個体・生態の次元」は、

 ――拡縮次元

 であり、縦軸「変化・反応の次元」は、

 ――直間次元

 である、ということを――

 おとといの『道草日記』で述べました。

 

 これら2つの次元のうち、“直間次元”については――

 概ね、

  変化 = 直接

  反応 = 間接

 です。

 

 ここで重要なのは、

 ――反応

 には――

 つねに、

 ――好ましい反応

 と、

 ――好ましくない反応

 とがある――

 ということです。

 

 もちろん――

 ここでいう「好ましい」や「好ましくない」は、疫病の制御という観点からの評価です。

 

 一方、

 ――変化

 については、「好ましい」も「好ましくない」もありません。

 

 強いていえば――

 すべてが「好ましくない」といえるのかもしれませんが――

 そもそも、

 ――疫病による直接の変化

 に、「好ましい」も「好ましくない」もあろうはずがありません。

 

 それは、

 ――氷は冷たい。

 とか、

 ――傷は痛い。

 とかといっているに等しいのです。

 

 ――疫病による直接の変化

 は、そういうものとみなして、ただ受け入れるしかありません。

 

 が、

 ――疫病による反応

 は違います。

 

 これには、

 ――疫病の制御に好都合な反応

 と、

 ――疫病の制御に不都合な反応

 との2種類があり――

 これらを的確に区別した上で、好都合な反応は促進し、不都合な反応は抑制していくことが必要です。

 

 疫病を考える上で最も大切なことは――

 これら3つの区別でしょう。

 

 すなわち、

 ――疫病による直接の変化

 ――疫病の制御に好都合な反応

 ――疫病の制御に不都合な反応

 の3つを混同しないことです。