マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

疫病の次元は3つではなく2つ

 ――「疫病には3つの次元がある」というのは、少しおかしいのではないか。

 という疑問を――

 4日前の『道草日記』で述べました。

 

 ――3つの次元ではなく、「2×2」の4分割表で捉えるのがよいのではないか。

 と――

 

 その際に、

 

     個人 社会

  身体  ①   ② 

  精神  ③   ④ 

 

 という4分割表も挙げましたが――

 より厳密に捉えるなら、

 

     個体 生態

  変化  ⑤   ⑥ 

  反応  ⑦   ⑧ 

 

 のほうがよいのではないか、ということを――

 3日前の『道草日記』で述べています。

 

 この4分割表が意味していることは、

 ――疫病にある次元は、3つではなく、2つである。

 ということです。

 

 1つは4分割表の横軸、

 ――個体・生態の次元

 で、もう1つは4分割表の縦軸、

 ――変化・反応の次元

 です。

 

 これらの2軸のうち、「個体・生態の次元」は、

 ――疫病に関する認識対象の範囲

 を示しています。

 その範囲を特定の個体に縮小させるか、生態の全体に拡大させるかが関心事です。

 一方、「変化・反応の次元」は、

 ――疫病に伴って認められる現象の性質

 を示しています。

 その現象が感染による直接的な影響なのか、間接的な影響なのかが関心事です。

 

 簡単にいうと――

 「個体・生態の次元」は、

 ――拡縮次元

 であり――

 「変化・反応の次元」は、

 ――直間次元

 である――

 といえるでしょう。

 

 疫病は――

 これら2つの次元によって捉えるのがよい、と――

 僕は考えています。

 

 もちろん――

 4日前の『道草日記』で触れたように、

  身体的次元

  精神的次元

  社会的次元

 に、

  生態的次元

 を加えた4つの次元で疫病を捉えてもよいとは思いますが――

 これらは互いに独立ではありません。

 

  拡縮次元

  直間次元

 の2つは互いに独立です。