マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

クリスマスセーター

 欧米で、クリスマスの時期に、いわゆる、
 
 ――クリスマスセーター
 
 を着ることが流行するようになってから――
 すでに何年も経つようですが――
 
 なんで、こんなことが流行しているのでしょうね(笑
 
 不思議です。
 
「クリスマスセーター」というのは、カラフルでエキセントリックな柄のセーターのことです。
 
 ――ダサいセーター
 
 と形容されることが多いようですね。
 
「クリスマスセーター」の流行の直接のキッカケは――
 ヒットした映画のワンシーンのようですが――
 
 でも――
 そのキッカケだけで、何年も流行し続けるということは、ありえないように思います。
 
 どこかに流行の社会的素地があったのではないか、と――
 
 1つ考えられるのは――
 欧米では、多くの家庭で、編み物の苦手なお母さんやお祖母さんたちが、決まってクリスマスの時期に、子や孫のために不格好なセーターを編んでいたのかもしれない――
 ということです。
 
 ――ああ。そういえば、昔、うちもそうだったよ。……子どものときは恥ずかしくて着れなかったけど……、今なら着れるな。
 
 ということで――
 がぜん流行するようになったのではないか、と――
 
 つまり――
 クリスマスの時期に、カラフルでエキセントリックなセーターを着るということは――
 親孝行の証しではないか、ということですね。
 
 だとしたら――
 とても微笑ましい流行といえそうです。
 
 それにしても――
 
 ……
 
 ……
 
「クリスマスセーター」を「ダサい」と形容するのは――
 
 それこそ、
(ダサいのではないか)
 と思うのですが――
 
 それゆえに、かえって、
(言いえて妙だ)
 とも思います。