マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

政治家は専門家ではなく教養人

 政治家は――
 専門家である必要はありません。

 が――
 教養人である必要はあります。

 よって、

 ――私は専門家ではないので、わからない。

 とは――
 決して、いってはなりません。

 ……

 ……

 専門家とは――
 何か特定の分野を究めた人です。

 これに対し――
 教養人とは――
 これといって究めた分野があるわけではないのですが――
 どんな専門家とも、対話ができる人です。

 一つひとつ専門家から教えを乞いながら――
 専門家の知見を十分に引き出し、それらを正確に理解し、心から納得した上で――
 自分なりの判断を下せる人――

 それが教養人です。

 ……

 ……

 今日――

 残念ながら――
 教養人でない政治家や教養人になりきれていない政治家をみることが――
 そんなに珍しくはありません。

 さらに残念ながら――
 教養人であることを最初から放棄しているかのようにみえる政治家をみることさえ――
 そんなに珍しくはなくなってきました。