教養がないと思われる人に向かって、
――あなたには教養がない。
と批判をし、
――あなたは何をいっているのか。
と軽くあしらわれた――
というようなことをいう人が――
たまにいます。
これについては――
(「何をいっているのか」と軽くあしらうほうが正しい)
と――
僕は思っています。
というのは――
教養がない人は、「教養がない」と批判をされても、まったく堪えないのが――
普通だからです。
教養とは、
――単に知識を広め、理解を深めるだけでなくて、それら知識や理解を結びつけて説明をしたり意見をまとめたりする能力である。
と、いわれます。
たしかに、そうなのですが――
僕は、教養は能力である前に、意志であると考えています。
つまり――
教養がない人は、知識や理解を結びつける能力がないというよりは、知識や理解を結びつける意志がないのです。
教養の意志がないのに、「教養がない」と批判をしたところで、
――その通りですが、何か問題でも?
と返されて、おしまいです。
「教養がない」の批判でヘコむのは――
教養の意志があり、日々、教養の能力を増進させようと頑張っている人――
つまり――
教養がある人――
です。