――予定調和
というのは――
「調和に至る」ということが大切なのではなくて――
「予定されている」ということが大切なのですね。
つまり、「予定調和が崩れる」で問題なのは、
――最終的に調和に至らなかった。
ということではなくて、
――最終的に予定通りにならなかった。
ということなのだと思います。
人は、いったん予定を立てたときに――
その予定が狂わせることに、耐えようのない不安を覚えます。
その不安が、予定調和に固執する姿勢を生むのでしょう。
そもそも、
――調和
みたいな良いことを予定に組み込むからいけないのです。
人は、何か良いことが予定にあると――
その予定が狂わされたときに、つらくなりますので――
予定に組み込むなら悪いことに限ります。
もちろん――
悪いことなんて――
予定に組み込みたくはないですけれど……(苦笑