マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

かりそめの安らぎにも

 ゆとりというのは――
 自分で無理矢理に捻りだしたものでも、それなりに意味があるのだな――
 と感じます。

 例えば――
 箱の中に散らかったものを単に左右に掻き分けて“ゆとり”を作ったとしても――
 それなりに意味はある、と――

 本当は、箱の中から不要なものを取り出し、必要なものだけを残し、その上で、きちんと整理をする――
 というほうが、より意義深いとは思いますが……。

 無理矢理に捻りだしたゆとりは――
 むろん、本物のゆとりではなく、また、いずれは偽物のゆとりですら、なくなるのですが――

 それでも――
 限られた時間内に存在する偽物のゆとりが、心に束の間の安穏をもとらすことは――
 たぶん事実です。

 かりそめの安らぎにも、意味はあります。