議論をするときは――
いつでも何でも全力で真剣に議論をしたいのですね。
例えば――
自分の専門分野の議論を同業者以外の人たちとするときにでも――
僕は、全力で真剣に議論をしたいのです。
(相手は専門家ではないのだから、適当にお茶を濁してしまおう)
とは思いたくない――
が――
中には、そう思う人もいるらしく――
まさに「適当にお茶を濁して」いるようにしかみえない人を、たまにみかけます。
そういう人と鉢合わせになった時に――
もし、そこで始まろうとしている議論が、その人だけでなく、僕の専門分野でもあるのなら――
僕は遠慮なく「全力で真剣に議論をして」います。
そうすることで――
そうやって「適当にお茶を濁して」いた人が議論に参加してくることがあります。
そうなれば、しめたものでして――
その議論は、概して有意義になります。
が――
実際には、そうでない場合が大半なのですよね。
つまり――
そこで始まろうとしている議論が、「適当にお茶を濁して」いる人の専門分野であって、僕の専門分野ではない――
という場合が、現実には、ほとんどなのです。
そういう場合は、どうするか――
仕方がないので――
僕は一緒になってお茶を濁すようにしています。
というのは――
そうやって「適当にお茶を濁して」いる人に向かって――
専門家でない立場から色々と質問をすることで議論に参加してもらおうと思っても――
なかなか、まともには答えてくれないからです。
ですから――
そういう場合は、本当に残念なのですよね。
一緒になってお茶を濁しながら、
(つまんないな~)
とか、
(もったいないな~)
とか思います。
自分の専門分野ではない分野について議論できる機会というのは――
そうはありませんので――