マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

少し気味の悪い話

 民主党の小沢代表が辞意を表明しました。

 公設秘書の逮捕が原因であることは疑いようがありません。

 が――
 その原因は、あくまでも間接的であり――
 直接的な原因は、民主党の支持率の低下、あるいは有権者の批判の声でしょう。

 有権者の多くのが「公設秘書の逮捕」という事態を重くみました。

 検察の指摘した通りに、たしかに有罪なのかどうかは、まだ議論もされていないのに――
 早くも有罪が確定してしまったかのような受け止め方です。

 多くの有権者が検察に過剰なまでの権威を認めている、ということを――
 今回の事件では、まざまざとみせつけられました。

 実際には――
 検察は、小沢氏側の有罪を、これから立証しなければならない立場です。

 学校の試験に喩えれば――
 これから答案を提出し、採点してもらう立場です。

 答案は、まだ提出もされていません。
 それなのに、早くも及第点が保証されたかのような状態なのです。

 ちょっと異常でしょう。

 もちろん――
 検察が独自の判断で動くのは当然の責務です。

 が――
 その動きに、多くの有権者が過剰に反応したらしいということは――
 少し気味の悪い話です。