マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

一種の判官びいき?

 民主党の小沢代表が退任するのを受け――
 元代表鳩山由紀夫さんと岡田克也さんとが、それぞれ代表就任に意欲をみせていますね。

 鳩山さんは党内の支持を集め、岡田さんは党外の支持を集めているようです。
 今度の代表選挙は党所属の国会議員のみによって行われるので、鳩山さんが有利とみなされています。

(面白いな)
 と思ったのは――
 岡田さんが党外の支持を広く集めているらしいということです。

 ネットでのアンケートによると、なんとトリプル・スコアの圧勝みたいなのですよ。

 民主党の代表は、小沢さんで5人目でした。
 過去5人のうちの4人は党内外のもめごとの責任で辞任に追い込まれ、1人は選挙に敗れた責任で辞任に追い込まれました。

 その選挙に敗れて辞めた唯一の代表というのが、岡田さんです。
 前回の2005年の衆議院総選挙で、小泉総理率いる自民党公明党連合によって完膚なきまでに叩きのめされました。

 この選挙は、民主党が本気で政権を取りにいった(取りにいく気になれた)最初の選挙であったといってよいでしょう。
 その選挙に敗れた岡田さんは、いわば「天下分け目の合戦」の「敗軍の将」でした。

 かの関ヶ原の戦いでいえば、石田三成の立場です。

 その岡田さんに、党外の支持が集まっている――
 というのが面白い――

 なぜなんでしょうね。

 一種の判官びいきでしょうか。

 ――もう一度、岡田さんに挑ませたい。石田三成関ヶ原の再戦を挑ませたいように――

 ということでしょうか(笑

 ……

 ……

 ただし――
 以上の理由から、岡田さんが党内の国会議員の支持を集められないのは明白でしょう。

 自分が生きるか死ぬかというときには、誰だって石田三成には頼りたくない――(笑

 ただの石田三成ではないのですよ。
 関ヶ原で敗れたあとの石田三成です。
 刑場に引っ立てられ、首を切られて亡霊となったあとの石田三成です。
 こんなに縁起の悪い人物も珍しいでしょう。