マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

韓国のノ・ムヒョン前大統領が

 韓国のノ・ムヒョン前大統領が亡くなったというニュースには、かなり驚かされました。
 収賄の嫌疑を苦にしての自殺らしいのです。

 今朝、仕事に出かける直前に、TVの字幕ニュースで知りました。
「驚かされた」というよりは「呆気にとられた」というのが正直なところです。

(へ?)
 という感じですね。

 夕方になって、仕事を終えて――
 ネットで色々と調べてみると、
(まあ、こういうことが起こっても、おかしくはなかったのかな)
 といった程度には納得できました。

 いわれてみれば――
 韓国の歴代大統領は、退任後に様々な憂き目をみています。

 国外亡命、暗殺、自身や家族の逮捕・投獄などです。

 背景には――
 北朝鮮との緊張関係によって常に政情が不安定であること――
 血縁・縁故が中心の人脈に依存した政治手法が根強いこと――
 などが挙げられるそうです。

 たしかに、人脈に依存すれば不正はおきやすいし、政情が不安定なら政争は苛烈を極めますよね。

 そのような国の最高権力者が不穏な末路を辿るのは、ある意味、仕方がないといえましょう。

 それは、たぶん韓国の政治の病なのですが――
 政治に病を抱えているのは韓国だけではありません。

 中国も抱えているし、日本も抱えている――
 イギリスも抱えているし、アメリカも抱えている――

 病の性質が各国で微妙に違うがゆえに――
 他国の症候ばかりが目につくだけです。

 今回の事件は、どの国にとっても他山の石となりうるでしょう。