新型インフルエンザの感染が、ついに確認されましたね。
空港の検疫で引っ掛かったということですから、厳密には「国内」ではないかもしれませんが――
いずれにせよ、新型インフルエンザ・ウイルスが国内に蔓延するのは時間の問題でしょう。
病原性が高く、致死率も高いウイルスであれば、患者の活動が制限され、ヒトからヒトへの感染機会も限定され、蔓延の可能性はかえって低くなると、考えられるのですが――
今回のウイルスの病原性や致死率は、幸か不幸か通常のインフルエンザ・ウイルスと大差ないそうです。
ということは――
通常のインフルエンザと同じように蔓延する可能性があるわけで――
当局の人たちにとっては、今日からが神経戦の山場でしょうね。
こうした状況になって――
僕たち一般人は、さて、いったい何に気をつければいいのでしょうか。
報道では、なぜかマスクや手洗いばかりが強調されますが――
それらだけで感染が防げるという根拠は何もありません。
むしろ、それらの意義は疑わしいものです。
他の防止策――例えば、人ごみを避ける、あちこち動き回らない、体力を消耗しない――といったことと併せることで、
――もしかしたら、防げるかもしれない。
といった程度のものです。
「人ごみを避ける」とか「あちこち動き回らない」とか「体力を消耗しない」とかいった防止策のほうが、よほど本質的な防止策かもしれませんよ。
いくらマスクをつけて手を十分に洗っても、人ごみの中を動き回って体力を消耗してばかりいたら――
マスクや手洗いの効果は、あっという間に吹き飛んでしまうでしょう。
とはいえ――
報道機関がマスクや手洗い以外の防止策を声高に強調できない理由は、何となくわかります。
「人ごみを避ける」とか「あちこち動き回らない」とか「体力を消耗しない」とかいった防止策を、社会に住まう多くの人々が確実に実行していったなら――
社会の多くの活動が深刻に停滞するでしょう。
ただでさえ、未曾有の不景気の最中なのです。
そんなことが励行できるわけがありませんよね。
マスクや手洗いの意義だけが盛んに強調されるのは――
たぶん、そうした事情によります。
マスクをつけた人が北米の都市では、ほとんどみられないそうですが――
その理由も、この辺にあるのでしょう。
マスクや手洗いで神経質になるのなら、それと同じくらいの注意力で、せめて体力の消耗には気をつけるべきでしょう。
欠食をしないとか、夜更かしをしないとかいったことです。
でも――
実際には、かなりいるみたいですよ――
マスクを厳重につけ、手を十分に洗っているのに、朝ご飯や昼ご飯を抜いたり、睡眠時間を削ってTVをみたりしている人たちが――(笑