自分のいっていることが相手に通じているかどうかは――
基本的には、相手の行動をみなければわかりません。
が――
しばしば、相手の返答の仕方とか表情の変化とかだけで、わかると思い込んでしまう――
会話をしていて、相手が当たり障りのない返答をし、ごく常識的な表情をみせている分には――
自分のいっていることが相手に十分に通じていると信じ込んでしまう――
けれども――
その後で、相手がみせた行動をみて、愕然とする(笑
――え~! そんなつもりでいったんじゃないのに!
と――
人の言葉や顔つきというのは、ときに、まったくあてになりません。
だからこそ、言葉や顔つきというのが、とても大事になってくるのですね。
間違った情報を発信しえてしまうことが――
言葉や顔つきを軽視できない理由です。
古来より、人の社会が礼儀やマナーを発達させてきたのは、おそらく、そうした事情によるのです。
なんとも逆説的ですね。