マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

リズムなくして安定なし

 物事が安定するにはリズムが必要であるように思います。

 例えば――
 生き物が安定して生存していくのは、生存に必要なことを毎日リズミカルに繰り返しているときであるとか――
 人間関係が安定して継続していくのは、毎週ないし毎月のように決まったリズムで顔を合わせているときであるとか――

 逆にいうと――
 リズムがない物事は、すぐに潰えてしまう、ということです。
 いつも同じ状態にあるなら、すぐに消えてなくなってしまう、と――

 つまり、

 ――リズムなくして安定なし。

 ということが、いいたいのですね。

 が――
 何かがリズミカルに動いていたり、起こっていたりするところを思い浮かべていただければわかるように――
 何らかのリズムがあるという状態は、一見、安定からは程遠いように感じられます。

 リズムなどないほうが、どうみても安定にみえる――
 例えば、落ち着いて座っている人のほうが、貧乏揺すりをしている人よりも、安定してみえる――(笑

 まあ、この文脈で貧乏揺すりを持ち出すのは不適切でしょうが――(苦笑
 とにかく、「物事が安定するにはリズムが必要である」というのは、「貧乏揺すりのほうが安定してみえる」というくらいに、僕らの常識的な感覚からはズレている――
 ということが申し上げたいのです。

 おそらくは――
 僕らの心は、リズムを必要とはしていないのです。

 僕らの脳や体が、リズムを必要としている――

 なぜか――
 世界がリズムを必要としているから――

 天体の運動を思うまでもなく――
 世界はリズムで溢れています。