マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

感情の分布図

 ――感情の軸

 というものを考えるときに――

 それに“谷底”モデルをあてるか、それとも“山頂”モデルをあてるかは、個人の好みの問題ではないか――

 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。

 

 僕個人の見解をいえば――

 何となく、“谷底”モデルをあてたくなるのですが――

 

 (“山頂”モデルも捨てがたい)

 との思いがあり――

 簡単には決められません。

 

 が――

 ここに拘っていると、なかなか話が先に進みませんから――

 

 とりあえず、

 (“谷底”モデルをあてることにする)

 と決めます。

 

 さて――

 

 ……

 

 ……

 

 今月になって――

 

 僕が、

 ――怯(ひる)み・勇(いさ)み

 の軸――

 あるいは、

 ――怯み・奮(ふる)い

 の軸――

 などといった珍妙な評価軸を持ち出してまで試みていることは、何か――

 

 ……

 

 ……

 

 それは、

 ――感情の整理・分類

 に他なりません。

 

 ……

 

 ……

 

 ご存じのように――

 

 ――感情

 というのは、

 ――心の働き

 の一部であり――

 ――心

 というのは、実に、つかみどころのない概念ですから――

 

 ――感情の整理・分類

 などという作業は――

 ほとんど絶望的といってよいくらいに難渋をすることです。

 

 実際のところ、

 ――感情

 の構成要素を一つひとつ切り離して整理をし、分類をするということは、とうてい不可能でして――

 

 可能なのは――

 せいぜい互いに独立の評価軸を何本か定め――

 それら軸を頼りに、

 ――感情の分布図

 を示す――

 ということくらいでしょう。

 

 そうした軸の候補の1つが、

 ――怯み・勇み

 の軸――

 あるいは、

 ――怯み・奮い

 の軸――

 であったのです。

 

 煩雑を避けるために――

 以下――

 この軸のことを、

 ――“怯(きょう)・勇”軸

 と呼ぶことにします。

 

 さて――

 

 ――感情の分布図

 を示すに際し――

 このような軸は、あと何本必要でしょうか。

 

 ……

 

 ……

 

 少なければ少ないほどに――

 わかりやすくなるのは間違いありません。

 

 が、

 ――感情

 の構成は――

 そのような軸を簡単に少なくできるほどには、単純ではありません。

 

 ……

 

 ……

 

 (まあ、3本くらいが妥当だろう)

 と――

 僕は思っています。

 

 互いに独立な軸は――

 互いに直交をする軸として図に描けます。

 

 よって――

 互いに独立な軸が3本くらいであれば、頭の中で可視化をすることが比較的に容易なのです。

 

 よって、

 ――感情の分布図

 を示すに際しては、

 ――“怯・勇”軸

 の他に――

 この軸と互いに独立な軸をあと2本くらい定めればよい――

 ということになります。