マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

その三人は“感情の分布図”のどこに配されるか

 ――“感情の分布図”は簡易な平面図かもしれない。

 ということを――

 9月24日の『道草日記』で述べました。

 

 具体的には――

 横軸に、情動軸としての“怯(きょう)勇”軸、

 

  ←怯―――勇→

 

 をとり――

 縦軸に、気分軸としての“憂・喜”軸、

 

  ←憂―――喜→

 

 をとることによって描ける平面図です。


 第1象限は、“勇・喜”領域で――

 第2象限は、”喜・怯”領域で――

 第3象限は、“怯・憂”領域で――

 第4象限は、“憂・勇”領域です。

 

 この“感情の分布図”に――

 日本の戦国期を終わらせた三人――織田信長豊臣秀吉徳川家康を配してみましょう。

 

 織田信長は、

 ――喜気が強く、勇みやすい性格

 であるので――

 “勇・喜”領域の第1象限に配されます。

 

 その位置は、“怯・勇”軸と“憂・喜”軸との交点――つまり、“感情の分布図”の原点――からは、相応に離れています。

 

 豊臣秀吉は、

 ――喜気は強く、やや怯みやすい性格

 であるので――

 “喜・怯”領域の第2象限に配されます。

 

 その位置は、“怯・勇”軸からは相応に離れていますが、“憂・喜”軸からは、そんなには離れていません。

 

 徳川家康は、

 ――やや“憂気”を含み、やや怯みやすい性格

 であるので――

 “怯・憂”領域の第3象限に配されます。

 

 その位置は、“怯・勇”軸と“憂・喜”軸との交点――つまり、“感情の分布図”の原点――からは、そんなには離れていません。

 

 ……

 

 ……

 

 このように考えていくと――

 まずは、これら三人の配される位置の、

 ――原点からの距離

 に着目をしてみたくなります。

 

 つまり――

 織田信長は、原点から最も遠く――

 徳川家康は、原点から最も近く――

 豊臣秀吉は、両者の中間である――

 ということです。

 

 次いで、

 ――第4象限に配される者が見当たらない。

 ということにも、着目をしたくなります。

 

 これに、ひとたび気づいてしまうと――

 “感情の分布図”の第4象限に配されるような人物とは、いったい、どんな人物なのか――

 ということも、がぜん気になり始めます。

 

 織田信長とも豊臣秀吉とも徳川家康とも違う――

 そのような人物とは、いったい、どんな人物なのか――

 

 ……

 

 ……

 

 続きは、あす――