歴史上有名な人物を――
映画やTVドラマで俳優さんが演じるときに――
俳優さんが二流だと、
――えええ? あの人物なら、絶対こんなんじゃなかったでしょう!
と思われて――
俳優さんが一流だと、
――そう。まさに、あの人物は、こんな感じの人間であったはず!
と思われるものですが――
俳優さんが超一流だと、
――あの人物は、絶対こんなんじゃなかったはずだけど、でも、これもありかな。
と思われるものです。
超一流の俳優さんは――
自らの芝居の中に荒唐無稽で反実仮想のキャラクターを造形し――
それに何らかの合理性と何がしかの現実感とを持ち込んで――
矛盾を見事に解決し、最期まで鮮烈に演じきってみせるのですね。
そういう俳優さんが――
昭和の映画界やTVドラマ界には――
少なからず実在していました。
何回も顕在していました。
翻って――
平成の映画界やTVドラマ界は、どうでしょうか。
そういう俳優さんは、ご健在でしょうか。
……
……
僕は、平成になってからの歴史物の映画やTVドラマを、そんなに多くはみていないので――
確かなことはいえませんが――
……
……
何人かは、ご健在ですね――間違いなく――