マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

昭和の映画界やTVドラマ界には

 歴史上有名な人物を――
 映画やTVドラマで俳優さんが演じるときに――

 俳優さんが二流だと、

 ――えええ? あの人物なら、絶対こんなんじゃなかったでしょう!

 と思われて――
 俳優さんが一流だと、

 ――そう。まさに、あの人物は、こんな感じの人間であったはず!

 と思われるものですが――

 俳優さんが超一流だと、

 ――あの人物は、絶対こんなんじゃなかったはずだけど、でも、これもありかな。

 と思われるものです。

 超一流の俳優さんは――
 自らの芝居の中に荒唐無稽で反実仮想のキャラクターを造形し――
 それに何らかの合理性と何がしかの現実感とを持ち込んで――
 矛盾を見事に解決し、最期まで鮮烈に演じきってみせるのですね。

 そういう俳優さんが――
 昭和の映画界やTVドラマ界には――
 少なからず実在していました。

 そういう“織田信長”や“明智光秀”や“豊臣秀吉”や“石田三成”や“徳川家康”や“真田幸村”が――
 何回も顕在していました。

 翻って――
 平成の映画界やTVドラマ界は、どうでしょうか。

 そういう俳優さんは、ご健在でしょうか。

 ……

 ……

 僕は、平成になってからの歴史物の映画やTVドラマを、そんなに多くはみていないので――
 確かなことはいえませんが――

 ……

 ……

 何人かは、ご健在ですね――間違いなく――