自分のペースを守って生きていくというのは――
一見、美徳のようですが――
実際には――
悪徳でしょうね。
――保身
という名の悪徳です。
人と人とが関わり続ける人の世では――
自分のペースを守って生きていくということは――
周りの人々に対して自分のペースに合わせるように暗に求めていくことですから――
人は――
安易に自分のペースを守ってはいけない――
ということになります。
……
……
このように――
一見、美徳のようで、実際には悪徳――
という例が幾つかあって――
ちょっと気をつけなければいけません。
……
……
悪徳を「美徳だ」と思って維持するのは、もっとも始末に悪いといえます。
悪徳を「悪徳だ」と思って維持するほうが、はるかにマシなのです。